水中サーモコン 空洞充填材

Underwater tharmocon
水中サーモコン

製品の用途および主な特徴

【用途】

〇水が溜まった空洞を充填するのに適したグラウト材。
〇地下水・雨水などが溜まった地中空洞・地盤沈下による建物床下空洞・廃管などの充填工事、港湾・河川施設の裏込め工事などに利用できる。
〇水中サーモコンのスラリーは流動性に優れ、また打設後に体積膨張するため、狭い空隙や複雑な形状の空間でも水を排出しながら高い充填性が得られる。

【特徴】

〇膨張によって密度(単位容積重量)が小さくなるため、荷重負荷が低減できる。

〇再掘削が容易に行える。

  数値等
単位容積重量 1.15kg/m3
一軸圧縮強度 1.5kNmm2
空 気 量 29%

高い流動性

水中サーモコンのスラリーは、他の水中グラウト材と比べて高い流動性があります。したがって、打設箇所の移動頻度を削減でき作業の効率化が図れます。
下の写真は、連結したヒューム管内に水を満たし、一端から水中サーモコンのスラリーを打設して、スラリーの移動距離を計測したときの様子です。この実験では25mまでスラリーが到達しました。

 

 

 

他にはない膨張性

水中サーモコンは注入後に体積膨張しながら水を排出し充填します。下の動画は、水を張った水槽に水中サーモコンを注入して、発泡の経過を観察したものです。打設・膨張によって水槽内の水が排出されています。

淡水中にも海水中にも打設可能

水中サーモコンは、淡水中でも海水中でも打設が可能です。港湾・河川の護岸工事や滞水した空隙の充填工事で溜まった水や海水を排出することなく打設することが可能です。ただし、停留水であることが必要です。流水の場合は、あらかじめ流れを止めておく必要があります。
※水中サーモコンは水の密度より高くするため、体積膨張は約1.4倍です。

水中での材料分離が少ない

スラリーの材料分離が少ないため排水の汚れを抑えられます。トレミー管を使用すれば、濁りをより抑えることができます。

汎用の設備で製造可能

水中サーモコンの製造・打設で使用する基本設備は、指定の汎用グラウトミキサーおよび圧送ポンプです。
また、ミキサー車で供給する方法もあり、現場での作業を大幅に削減することもできます。
(ミキサー車での供給ができない地域もありますので、詳しくはお問い合わせ下さい。)

お客様の声 Customer's voice

・堤防下に河川水が流入するのを止める目的で使用してもらいました。
気泡が入ってて軽量化できて、水中に打てる材料はあまりないよね。流動性も高くて(空洞の)奥まで流し込みができた。

 

・繰り返し陥没が起きていた護岸
空洞に海水があって、おまけに地盤も緩いため、軽量な水中サーモコンを採用した。施工後、陥没が発生していない。

 

・水中不分離モルタルと比べて、非常に流動性が高い。ただ、やや水が濁るので、排水を気にする現場ではトレミー管を使用したほうがいいと思う。

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