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カライドサイクル
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M.C.エッシャーをご存じでしょうか?
多分、誰もが一度は目にしたことのあるだまし絵を描いたオランダの画家です。
水路を流れる水を辿っていくといつの間にかその水路の上流に落ちる滝になっている絵とか、どちらが上でどちらが下なのか分からなくなる階段の絵などがあります。
また複雑なタイルを組み合わせた万華鏡のようなデザインも有名です。
エッシャーのだまし絵は幾何学的に緻密に計算された構図でできています。
このエッシャーの図案を元に不思議な立体物をつくろうという「M.C.エッシャー カライドサイクル」があります。
筆者は古本屋で見つけましたが、ネットでも販売されています。
エッシャーの図案が描かれたカライドサイクルの台紙が入っていて、自分で作れるようになっています。
カライドサイクルとは、関節を持ったリング状の構造をしていて靴下を裏返しにするような動作を永遠にできる立体を言います。
裏返すたびに形が変わる不思議なものです。
それにエッシャーの図柄が入るとより不思議さが増します。
カライドサイクルは、その動きのユニークさや形状の変化を楽しむおもちゃのようなものですが、数学的に解析し工学に活かそうとする研究も進められています。
スクリューなどの回転設備、衛星のアンテナ、高分子の設計などへの展開も今後ありそうです。