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品質管理方法 その6 圧縮試験用サンプル採取
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強度評価するための試験体を作る方法について説明します。
使用するのは、
① 圧縮試験用の内径5cm、高さ10cmの型枠
② 発泡スチロールの箱、およびビニール袋(サイズ10号~12号、厚さ0.05mm以上が好ましい)および輪ゴムです。
圧縮試験は一般的にn(試験体数)=3で行いますので、型枠は3個用意してください。
使い捨てタイプがよく、特にプラスチック製の型枠が、脱型の時に試験体へのダメージが少ないので最適です。
プラスチック製型枠にもいくつか製品がありますが、筆者の経験上、エースコンエンジニアリングさんのクリアモールドが最も扱いやすいです。(勝手に宣伝しちゃいました。)
前準備として、型枠内部にオイルスプレーを軽く塗布します。(離型性をよくするためです。)
<手順1> スラリーを型枠内に注ぎ入れてください。注入量は8分目ぐらいです。
<手順2> 注ぎ終わったら、4,5回軽くタッピングして用意した発泡スチロール箱に入れ半日~1日間静置します。この間、振動や衝撃を与えないようにしてください。衝撃・振動を与えると気泡が潰れて分離を起こしてしまいます。
<手順3> 1日経過したら、型枠を取り出し、ビニール袋に入れ輪ゴムでしっかりと密閉して、再び発泡スチロール箱にいれて試験日まで保管します。
手順3の作業は非常に重要です。
アドサーモ・サーモコンは一般のコンクリート比べ水分の蒸発が早いためすぐに乾燥してしまいます。
水分がなくなるとセメントの反応が止まってしまい、いくら養生しても強度を発現しません。
正しく試験をするために手順3をしっかりと行うようにしてください。